攻撃し易くなる
‣竹刀・柄巻皮
竹刀や刀の柄は、攻撃の要となりますが、柄巻皮の吟面(表面)と床面(裏面)の使用理由が忘れ去られ、
正しい物となっている竹刀などは、殆ど有りません!
本来は、「篭手の吟面と竹刀の吟面が吸着し合い、」最高の使用感を生みます。
現在の剣道試合でも、勝ちたければこれを使え!とも言えるほど、他素材とは性能が違います。
(吟面 表面 )
‣籠手・手の内皮 吟面
篭手は防御ですが、手の内皮(キョン吟面)は攻撃の道具とも言える重要な部位です。柔軟性があり、
吟面は竹刀柄巻皮(吟面)との吸着性により素早い動きを可能にして攻撃しやすくします。
粗悪な手の内皮では、竹刀を安定して握る事さえ出来ません、試合でも、力が入り過ぎ素早い動きが出来なくなります。
本来は、篭手内皮と竹刀柄巻皮はキョン(小唐)吟面が人間の知恵としての常識です。
鹿皮のプロとしても、試合に勝つなら手の内皮はキョン吟面にすべきと思われます。
‣鹿足袋
鹿足袋は滑りにくく、裸足以上の踏ん張りがきき、攻撃力を高める道具と言えます。
最高峰は燻し皮の足袋となり、圧倒的な防虫効果と足の臭いも分解し、大きな殺菌能力により
白癬菌(水虫)をも強力に殺菌します。
‣武具の耐久性 ―武道具用皮革として選択されたキョン鹿革の耐久性と軽さ・強さ・柔軟性・復元性—
鞣し上がったキョン皮の軽さは、他の皮革の比ではなく、武器素材その物です。
また、柔軟性も、他に例を見ず非常に柔らかく、強靱な強さを併せ持ちます。
復元性はキョン独特で、水に濡れても元に戻り、他の皮革では不可能です。
また、汗臭などを分解し臭わなくする能力も不可欠です。
元来、キョン鞣し皮は非常に優れた耐久性を持ちますが、燻し皮を随所に配置する事により、
1000年単位の耐久性を得、武具全体、武具箱・蔵までをも守ってくれます。
これらの能力が、理解された事こそ、キョンが武具に使用され続けた理由で有り、
「数千年に亘る、人知が導き出した答え」です。